Office12の新要素

Japan.internet.com Webビジネス - 『Office 12』の詳細、いよいよ明らかに
http://japan.internet.com/busnews/20050912/11.html

確かに Microsoft は、Office 12 についてあまり具体的な話をしていないが、新版のテーマが、統合やコラボレーションといった点にあることは認めている。

(引用中略)

Caposella 氏によると、ユーザーが「異なる (コミュニケーション) チャンネル間でも容易に情報を共有でき、どのチャンネルを使うべきか悩まなくてすむようにする」ことが目標という。

既に機能としては飽和状態にあるOfficeスイート製品。
その飽和レベルは頂点に達し、ここ最近は本質的な機能よりも便利機能の拡充が主だった。確かにXML対応やSharePoint対応といった大きな追加要素はあったとしても、使用されるシーンは限定されるためメインストリームな改良とはいえない。現に一般的な業務のほとんどがOffice2000で十二分に対応できることがそれを証明してくれる。
来年発売が予定されているOffice12でも恐らくメインフレームは変わらないだろうし、今更変える要素もないだろう。
しかし気になる要素がある。Grooveである。
Office11で強化されたコラボレーション機能は、それをフルに活用するためにSharePointというサーバソフトを要求した。それはWindows Server 2003の一機能であるため無償で使えたが、そもそもWindows Server 2003をサーバとして持つという事が珍しいため当たり前の機能とはいえない。いや、普通の人々はサーバを持つという概念すら知らないため、サーバを求める機能と言うのは多くのユーザにとって意味の無いもの。
しかしGrooveの要素が標準搭載されるとなると話は変わる。
GrooveはP2Pベースのソフトである。つまり、普通に使っているOffice製品そのものが通信のクライアントでありサーバとなる。そしてマイクロソフトにはMSN Messengerという強力な標準通信ソフトがいる。これらの組み合わせで何か見える感じがある。
これは想像だが、Passport認証され、MSN Messengerで招待し合うようなP2Pコラボレーションが可能となるのではないだろうか。文章の共有や校正をMSN Messengerで依頼し、P2Pで構築した仮想グループウェアでやりとりを行う。相手がオフラインでも自分のOfficeがキャッシュした情報で校正の結果を見れる等。
発表直前で興奮し妄想気味ではあるが、このネット時代の新たなメインストリームをOffice12が提供してくれるのではないかと大いに期待している。